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やは肌の・・・答えを頂きました。

堺市立文化館さんより封書が届きました。


手紙25102000

与謝野晶子文芸館の安達様からの、お手紙が入っています。

やはり、「やは肌の熱き血汐にふれも見で さびしからずや道を説く君」が正しいと書かれています。

手紙25102001


「みだれ髪」新潮文庫版の「訳と鑑賞」によると、
対象となった男性は与謝野鉄幹であると表記されています。

手紙25102002

こちらは明治33年10月発行の「明星」のコピーです。
この挿絵はどうみても、ミュシャの絵か、ミュシャの絵を真似たものと思われますが。

堺市立文化館はアルフォンス・ミュシャ館を併設されてる様子ですので、
何か関係があるのでしょうか。


手紙25102003

「明星」の中では、「やは肌の」が「やわ肌の」になっています。

「あつき」はひらがな表記です。

「血汐に」が「血しほに」に、なっています。

手紙25102004

「明星」が最初の発表だとすると、完全なるオリジナルは

「やわ肌のあつき血しほにふれも見で さびしからずや道を説く君」になりそうです。

あとは与謝野晶子本人が、何べんか書くうちに細かく文字が変化したんでしょうね。

でも、何故僕は「悲しからずや」と思い込んだんでしょうか。
僕に限らず、沢山の方々も違っていました。

何処かで誰かが間違った。その連鎖が続いた。
そういう事でしょうか。


長島選手の「我が巨人軍は永遠に不滅です。」と同じような間違いの連鎖なんでしょうか。
本当は「我が巨人軍は永久に不滅です。」なんですよね。

安達様に感謝いたします。
ありがとうございました。


ところで、当時の歌人達は、今で例えればどんな人達だったのでしょうか。

「鉄幹」という焼酎が鹿児島の薩摩川内市のオガタマ酒造にあります。
名品です。
与謝野鉄幹・晶子夫妻が酒蔵を訪れた事に由来してます。
訪れただけで名前をつけました。

全然関係ない話ですが、ちなみに、

オガタマ酒造は明治27年創業の寿酒造を
「さつま五代」で有名な山元酒造が経営を引き継ぎました。

薩摩川内市に永利のオガタマノキという国指定重要文化財の樹齢800余年の木があります。
招霊(おぎたま)がオガタマに変化したみたいです。
神社に多く植えられ、本来、玉串として利用していましたが、現在はサカキで代用してます。

夫妻で鹿児島や熊本を旅行しています。
現在、酒蔵を訪れただけで、記念して商品に名前を付けるような人物は
どんな人物なんでしょうね。

与謝野鉄幹は僕にとっては特別な人です。
高校時代に鉄幹の歌に影響を受けました。

妻をめとらば才たけて みめ美わしく情ある
友をえらばば書を読みて 六分の侠気 四分の熱

ああわれダンテの奇才なく バイロンハイネの熱なきも
石を抱きて野にうたう 芭蕉のさびをよろこばず


だから鉄幹を愛した晶子も
僕には特別な人なのです。








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柔肌の熱き血潮に触れもみで・・保留

柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君



ヘチマ11

調べていくうちに、自信が無くなってきたのだ。


ヘチマ12

「悲しからずや」ではなく、「寂しがらずや」が断然多いのだ。


ヘチマ10

しかし、「悲しからずや」も調べた中に確実に2割は存在した。


ヘチマ13

「寂しからずや」と同じ読みで「淋しからずや」があり、
「さみしからずや」と、「さびしからずや」があった。


ヘチマ14

「悲しからずや」と同じ読みをすると思うのだが、「哀しからずや」とかいてあるブログもあった。


ヘチマ15

「悲しからずや」が少数派とはいえ、単純に間違いとは思えなくなってきた。

ヘチマ16

間違いではなく、何か別の理由があるのではないか?

ヘチマ17

つまり、何故、僕は「悲しからずや」と思い込んできたのだろう。

ヘチマ18

与謝野晶子の、句碑のページを見つけてしまいました。

ヘチマ19

「寂しからずや道を説く君」と彫られていました。

確定してしまったのだ。
少しばかりショックです。
でもまだ納得できない。

ヘチマ20

聞くのが一番だ。
大阪の堺市立文化館にある与謝野晶子文芸館を探し出し、電話してみました。

学芸員さんに代ってもらい、質問をぶつけてみました。
晶子は何回か書いていますので「悲しからずや」と書いたものがあるかも知れませんね。
調べてみますとの事で、一旦電話を切られました。

ヘチマ21

しばらくして、お電話を戴きました。

「みだれ髪」の中では「寂しからずや」となっていますとの事でした。

最初に発表した明治33年の明星の中でも「寂しからずや」となっておりますとの事。

ヘチマ22

僕は何故、みんなは何故、「悲しからずや」とまちがったんでしょう?とも尋ねてみました。

「悲しからずや」と書かれたものを覚えられたんじゃないでしょうかとの事でした。

ヘチマ23

「悲しからずや」と書かれたものがないか調べて文書にして送りますとの事でした。

ありがとうございます。お待ちします。

届いたら発表させていただきます。

この齢になってあきらめて、過去の記憶と、知識をリセットしました。






いつかは無人島

スイスのロビンソンという本を、ネットで探してみました。

ヤフーショッピングにも楽天にもありませんでしたが、アマゾンにありました。
岩波文庫の上巻一冊で5千円です。
学研世界名作シリーズで4千5百円です。

まさかと思うような価格ですが、ずいぶん昔の本だから仕方無いかと
購入を決めました。

図書館にあるんじゃないかという事を同僚から言われました。
熊本私立図書館のホームページで検索してみました。

ありました。
さすが図書館です。

本日、昼休みに図書館のカウンターを訪ね、借りてきました。

25080910.jpg

何十年ぶりなんだろう。


恐る恐る開けてみました。
子供の頃に読んだ時の挿絵が、微妙に記憶に残っていますが、
どうもその時の挿絵とは違うようです。


25080911.jpg


この小説は1813年に初版ですから、ちょうど2百年前の小説になります。
日本で1813年と言えば十返舎一九が東海道中膝栗毛を書いてた時代です。

25080913.jpg


この本に夢中になったのが何年生の時だったのか思い出せませんが、
少なくとも、半世紀近く前に読んだのは間違いないです。


25080914.jpg


この小説に惹かれたのは,たぶん完璧に楽しい物語だったからでしょう。
子供が嫌いな悲壮感など一切なく、この島は理想の楽園だったのです。

25080915.jpg



気が滅入るような場面は一切なく、すべてうまくいき、冒険にあふれ、
知恵と知識で乗り越え、すべての喜びがこの無人島に存在しています。


25080916.jpg


メジャーコードだけで綴られた音楽の様な。

この本を読んだ後に、15少年漂流記やロビンソン・クルーソーを読みました。
あまりのつまらなさに途中で投げ出した覚えがあります。

いつかは僕も船に乗って、そして遭難して、白い砂浜で目を覚まし、
飛ぶ鳥を石で結んだ縄で絡め捕り、落とし穴で獲物を捕まえ、干潮時に浜に置いた岩の下で
魚を捕まえたり、甘い果物を森の奥で見つけたり・・・

楽しい想像にふけっていました。

やはり幼い頃に、この物語をベースにしたアメリカのTVドラマがありました。
宇宙家族ロビンソンと言うスペースファンタジーです。
裏番組がNHKのタイムトンネルでした。
姉とチャンネル争いをしていた記憶があります。

アニメにもなっているようです。

何故、絶版になっているのでしょうか?

急いで第一章の50ページを読みました。

第一章で遭難したあと、海ザリガニを食べ、牡蠣を食べ、ヒョウタンで食器を作り、
杖に使用した棒がサトウキビなのに気づき、飼い犬が食い殺したサルの子供と仲良くなり、
船から降ろしたガチョウを焼き、チーズを食べ、バターが詰まった樽を開け、
海亀の玉子を食べ、船から猟銃やピストル、火薬の樽、牛、豚、羊、ヤギを降ろし、
干し肉や乾パンを食べ、飼い犬が倒したジャッカルの革を剝ぎ、ベルトを作ってしまうのです。
テントに毛布にハンモックも完備です。
リッチなキャンプです。

ちなみにサトウキビの杖は、舐めながら歩いていると
発酵してアルコールになってしまいました。
子供文学はこんな感じでいいんです。

たぶんアウトドア好きの子供たちが夢中になる本です。

小学生の時の僕の顔を少し思い出しました。

殊能将之さんの事

夕食の写真を撮ればよかった。
パスタの入ったシチューで美味しかったんだけど、変な形のパスタです。
ローマのスーパーマーケットで買ってきたものです。
奥さんからこのパスタの中に何か入ってるとの事で、じっくり見ると
確かに肉みたいなものが入っていました。

P1000872.jpg

なにこれ、パスタじゃないんじゃないの。
さっそくヤフーで調べてみました。
まず、商品名がどれか分からない。地名が出たり、ホテルになったり、
やっとtortelliniが商品名でヒット。

P1000871.jpg

これはトルッテリーニというパスタで、中にチーズや肉を入れてるとの事。
女神のおヘソと呼ばれているもので、このまま茹でて食べても良いとの事。
トマトソースなんかとも合うらしいです。水餃子みたいです。
皮はほかのパスタよりツルツルで柔らかく、食感も良いです。
珍しいですね。


最近、車内のテレビが地デジになってから、映らない場所が少なくなったけど
前は山越えで遠くに行くときはテレビが全然映らなくて
DVDで映画を流して走っていました。
おかげで映画は車の中で観る習慣がついてしまいました。
現在手持ちのDVDは535本になってます。
パソコンに増えるたびにデータ入力してます。

車の中で運転しながらは危険だし、映画はもっとじっくり観なきゃと言われます。
よく分かりますが、そんな人に限って、ほとんど映画を観ないようです。

ストーリー重視の作品を選びます。映像は内容を完全に把握できる程度を観てます。
会話の少ない作品、アクション効果音が多い作品は適してません。
それから日本の時代劇の室内や夜のシーンも苦手です。真っ暗です。
もちろん日本語吹き替えのないやつはアウトです。

神戸あたりまでドライブの時は、8本くらい持って行きますから
長編ドラマを選んで行きます。
日本映画はおもしろくない、海外の映画しか観ないという人がいます。
僕は両方観ますが、海外の作品はあまり記憶に残りません。

宣伝にどれだけお金を使えるかで、レンタル屋さんの扱いが違うようですが
棚の隅っこに置かれた日本映画の名品を探すのが好きです。
あくまで名品を決めるのは僕自身ですが。

なぜこんな話を始めたか。

昨日ヤフーの訃報の欄で僕の好きな作家さんが亡くなったのを知りました。

殊能将之さんです。

まだ49歳です。

最初に観たのが何年前なのか忘れましたが、豊川悦司と麻生久美子が親子の
役でした。



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「ハサミ男」という作品です。内容は紹介できませんが、機会があったら観て下さい。
確か観終わった後で、もう一回見直しました。たぶん誰もがそうすると思います。

これがデビュー作でした。才能ある作家さんの死は心が痛みます。
もっとこれから活躍できたのに、可哀そうです。
ご冥福をお祈りします。

日本映画を探すとき作家さんで選ぶ事も多いです。
ましてや宝島社の「このミステリーがすごい」賞を取った作品となると必ず観ます。
手持ちのDVDで小説家さんの作品をあげてみます。
一本ずつ、あらすじと、映画としての感想を言いたいけどまた今度にします。

作品名、作家名、俳優さんで並べます。

「四日間の奇蹟」  朝倉卓哉   吉岡秀隆・石田ゆり子

「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊    竹内結子・阿部寛

「木曜組曲」       恩田陸   浅岡ルリ子・鈴木京香・原田美枝子・富田靖子

「地下鉄に乗って」    浅田次郎  堤真一・大沢たかお

「椿山課長の七日間」   浅田次郎  西田敏行・伊藤美咲・須賀健太

「憑  神」        浅田次郎 西田敏行・妻夫木聡

「壬生義士伝」      浅田次郎  中井貴一・佐藤浩一

「日輪の遺産」      浅田次郎  堺雅人・中村獅童

「あかね空」       山本一力  内野聖陽・中谷美紀

「SP」5枚        金城一紀 岡田准一・堤真一

「きみにしか聞こえない」  乙一  成海璃子・小出恵介

「ZOO]          乙一  須賀健太・神木隆之介

「死にぞこないの青」    乙一  須賀健太・城田優

「GOTH]          乙一

「この胸いっぱいの愛を」 梶尾真治 伊藤英明・ミムラ

「黄泉がえり」      梶尾真治 草薙剛・竹内結子

「いま、会いにゆきます」 市川拓司 竹内結子・中村獅童

「笑う警官」       佐々木譲 大森南朋・松雪泰子

「武士の一分」        藤沢周平 木村拓哉・壇れい

「蝉しぐれ」         藤沢周平 市川染五郎・木村佳乃

「たそがれ清兵衛」     藤沢周平 真田広之・宮沢りえ

「ヒートアイランド」    垣根涼介 城田優・北川景子

「重力ピエロ」        伊坂幸太郎 加瀬亮・岡田将生・小日向文世

「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎 濱田岳・瑛太

「死神の精度」        伊坂幸太郎 金城武・小西真奈美・富司純子

「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎 大沢たかお・佐藤浩一・鈴木京香

「フィッシュストーリー」    伊坂幸太郎 森山未来・伊藤淳司・多部未華子

「震度0」          横山秀夫  上川隆也・圀村隼

「ルパンの消息」       横山秀夫  上川隆也・柏原収史

「顔」4枚           横山秀夫  仲間由紀恵・オダギリジョー

「クライマーズ・ハイ」     横山秀夫  堤真一・堺雅人

「白夜行」6枚        東野圭吾  山田孝之・綾瀬はるか

「容疑者Xの献身」      東野圭吾  福山雅治・柴咲コウ

「ガリレオ」6枚        東野圭吾  福山雅治・柴咲コウ

キリが無いのでやめます。データからうつすのに疲れてしまった。

あと、小説家じゃないんでしょうけど、脚本家が女性だというのを
確認して選びます。

なぜかというと、女性は基本的に性悪です。良い意味で。 ?

男たちが考えもつかないような嘘や裏切りをこれでもかと考えてくれます。

誰も信じられなくなります。この人だけはと思える人は確実に敵です。

「アンフェア」も、「トライアングル」も、「ギルティ」も

「美しい隣人」も、「ケイゾク」も、「QUIZ」までも

みーんな脚本家は女性です。

良いんですけど。

プロフィール

ボエム

Author:ボエム
灰色の鶴の舞立つ漁村生まれ。
終の棲家探しへ。

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