釣り回想録 崎津の沈み瀬
じいちゃん船頭に頼んで場所取りのために12時過ぎに瀬に降ろしてもらいました。
ふたりで荷物を置いてどうにか座れる程度の小さな瀬です。
魚を脅かさないように明かりは一切点けません。
足元の暗闇の中をキラキラと夜光虫がただよっています。
空には満天の星がまばたいています。
朝4時ころが満潮です。
長いゴムの磯靴の足首くらいまで波が打ち寄せる。
暗闇の遠くから船のエンジン音が聞こえてくる。
じいちゃん船頭の声が聞こえる。
だいじょうぶんごたいなぁ。
はーい、だいじょうぶだよ。
もう満潮過ぎたからこれ以上あがってこんよぉ。
マキエを少しづつ打っていきます。
夜が明けてきます。
コッパグロや、アブッテカモがマキエに群がってきます。
風が吹いて波が高くなってきました。
湿り気のある風に変わり、小さな三角の白い波が無数に発生し始めました。
じいちゃん船頭がやって来ました。
あぶなかばい、やっぱ、あがろうか。
大人しく、じいちゃん船頭の言うとおり乗船して船頭の家に戻りました。
他の釣り師達も、朝からの風で海に出れなかったようです。
他の釣り師から、じいちゃんがあんた達のことをずっと心配して寝とらんよとの事。
満天の星の下で朝まで何をM氏と語り合ったのか、今では覚えていませんが
荷物を抱えてもうすぐ沈みそうな瀬に立って、じいちゃんに向かって、
手を振ってた僕らの光景が浮かんできます。
M氏が亡くなって、この春で5年が経ちました。
それ以来、僕の釣行回数が減りました。
ひとりで釣行の時、小舟の隣にM氏が座っている気がします。
ふたりで荷物を置いてどうにか座れる程度の小さな瀬です。
魚を脅かさないように明かりは一切点けません。
足元の暗闇の中をキラキラと夜光虫がただよっています。
空には満天の星がまばたいています。
朝4時ころが満潮です。
長いゴムの磯靴の足首くらいまで波が打ち寄せる。
暗闇の遠くから船のエンジン音が聞こえてくる。
じいちゃん船頭の声が聞こえる。
だいじょうぶんごたいなぁ。
はーい、だいじょうぶだよ。
もう満潮過ぎたからこれ以上あがってこんよぉ。
マキエを少しづつ打っていきます。
夜が明けてきます。
コッパグロや、アブッテカモがマキエに群がってきます。
風が吹いて波が高くなってきました。
湿り気のある風に変わり、小さな三角の白い波が無数に発生し始めました。
じいちゃん船頭がやって来ました。
あぶなかばい、やっぱ、あがろうか。
大人しく、じいちゃん船頭の言うとおり乗船して船頭の家に戻りました。
他の釣り師達も、朝からの風で海に出れなかったようです。
他の釣り師から、じいちゃんがあんた達のことをずっと心配して寝とらんよとの事。
満天の星の下で朝まで何をM氏と語り合ったのか、今では覚えていませんが
荷物を抱えてもうすぐ沈みそうな瀬に立って、じいちゃんに向かって、
手を振ってた僕らの光景が浮かんできます。
M氏が亡くなって、この春で5年が経ちました。
それ以来、僕の釣行回数が減りました。
ひとりで釣行の時、小舟の隣にM氏が座っている気がします。
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