秋空の下、銀色に輝くススキの穂が、ビロードの様に風の姿を見せてくれる。
そんな風情を楽しみに山に出かけました。
本日は奥さんが友達と出かけますので、一人で遊びに行きます。
観光客が、車が、バイクが多いです。さすが秋の行楽シーズン真っ盛りですか。
なのに何故こんなに天気が悪いんだろ。
今日の天気予報って、こんなんなってたんですか。
かすんで景色が見えない。風も強い。しかも寒い。
台風18号のせいでしょうか。

この天気じゃヘリを利用する観光客もいないでしょ。
最近、青空の山に出会ってないな。

今日の目的地がここです。
入り口が解り辛いですが、熊本方面から来て、左にこの馬車が見えたら、右の小道に入ります。

キャンプ村の隣を抜けます。

森を開いて美術館が建ってます。

館長から初めてですかと聞かれましたが3回目ですと答えると
一番奥の棟の中村道雄さんの組み木絵が今はありませんとの事でした。
素晴らしい作品を展示していましたが、残念です。

先ず、榎木孝明氏の水彩画を鑑賞したいと思います。
入り口には写真を飾っています。

古民家を改築して木造の3階建てです。

前回来た時の絵と変わっています。

今日は3連休の中日ですが、お客さんは僕一人です。

海外のスケッチが前回より増えています。

一年に何点の作品を描くんでしょうか。
いつもスケッチブックとペンを携帯しているんでしょうね。

榎木孝明氏は鹿児島県の菱刈町出身です。
僕の故郷の隣町です。

ここに来るたびに思う事があります。
携帯用のペンや水筆やスケッチブックを持っているのに、使わずに申し訳ないなと。
実は戸外で絵を描くのって難しいのです。
ついつい写真を撮って自宅の机の上で描いてしまう事になってしまうんでしょうね。
でも、そうなるとどうしても2次元の絵になってしまいます。

静かです。
木の葉の音だけです。
風も冷たいです。
心が落ち着きます。

北海道の拓真館は女性客で一杯でしたが、ここには誰もいません。

一人でゆっくりと歩きます。

開けた窓から涼しい風が入ってきます。
何の木なんでしょうか。
葉っぱの擦れあう音が心地よいです。

大野勝彦さんの展示場では、ゆっくりと時間をかけて文章を読みます。
良い気持ちになります。

美術館を出たのが12時半です。
近くの牧場に牛を食べに行く予定でいましたが、
朝ご飯をたっぷり食べてきたのでお腹がすきません。
時間に余裕がありますので、もう一軒美術館に行く事にしました。
ところが街に入る1キロ手前から渋滞が出来てます。
おまけに今度行く美術館は駅方向なのですが、そちらに向かって渋滞がひどい。
つくづく実感しました。
連休日のこの時間に来るもんじゃないって。

駅付近の駐車場は穴場と言われていますが、この人出なら無理でしょ。
かつて知ったる何とかで、そっちを無視してダイエーの駐車場を狙いました。
観光客の駐車は禁止と立て看板が目につきましたが
帰りにいっぱいお土産買いますから御免とあやまりました。

去年、この美術館の事を知って気になっていました。
受付のおばちゃんに渋滞がすごいですよと話しかけました。
ここで渋滞なら町の駐車場の方はすごいでしょうねと言われました。
町には行きません、ここを見たら帰りますと答えました。
本当はこんなに観光客が多いとは思わなかったので
夢想園という旅館の立ち寄り湯に行こうと決めていたんです。
西日本最大級の露天風呂があり由布岳が目の前に見えます。
さて、ここに展示の絵はすべて欲しくなります。
展示数も多くて、受付のおばちゃんも感じ良いです。
なにより、ノーマン・ロックウェルの美術館はここ、湯布院にしか無いのです。

約束通りダイエーでお土産を買って、町を抜け出しました。
やっとお腹がすいて牛を食べに行きましたが、本を買ってしまったので、
ステーキではなく牛丼になりました。

結局今日は一日天気が悪く山の姿が見えませんでした。

入場券とパンフです。

売店で本を購入しました。
館長から絵をお描きになられますかと聞かれ、ほんの少しですけどと答えると、
上手に描こうと思わないでくださいねと言われました。
はい、ありがとうございますと答えましたが、ホントにそうだなと思います。

ちなみにサイン本です。

ノーマン・ロックウェルの入場券です。

10年以上前の事だと思いますが、
熊本駅の2階の書店でこの本を見つけました。
欲しかったのですが値段を見てあきらめました。
今回は、買ってももう誰も文句言わないよなと、購入しました。

アメリカの、たくさんのポスターを描いている画家です。

表情が豊かで、繊細で、子供達が皆可愛いです。





明日は熊本で一番大きなお祭りです。
藤崎宮 秋の例大祭という、たぶんそんな感じの名前です。
市内は大混雑するのでそっち方面には行きません。