生け垣切りに故郷へ。

もうすぐお盆で、村のみんなが帰省してきます。


我家は角になりますから、車が曲がるときに

生け垣が邪魔になるかもしれません。

地元のシルバー人材センターにお願いしようとも思ったのですが

頼むのも面倒なので自分で刈る事にしました。

予想外にとんでもない状態でした。




枝切りハサミ一本持って、高速道路を飛ばして来ました。

ただ、暑っつい。


この家と土地、要りませんかと

市役所の固定資産税課に申し入れしましたが断られました。




車のクーラーボックスにペットボトル４本の水を入れてきましたが

あっという間に２本が空になります。

汗でジーンズの短パンが、完全に濡れて見えます。

あとで着替えなきゃ。

でも、家に入れません。



変だ。

毛むくじゃらの、眉毛に見えてきた。




上の枝を切りたいんだけど、枝切りハサミが届かない。

今度、梯子を持って来なきゃ。



暑いからもう、これでいいや。

それに今後も、誰も絶対住まない家だから、

ホントは幹から切っても良いんだけど。




落とした枝を全部拾って庭の中へ。

腰が痛い。バネ指が熱い。暑くて頭がクラクラする。

サイヤ人みたいな生け垣見ながら、

早く、来ないかなと呟く。




やっと来ました。待ってました。


家の鍵を失くしてしまったみたいです。

１分で開けてくれました。

合いカギは作れないとの事で、ノブごと替えました。








ふと思ったんですが、僕をこの家の人間と確認しないまま

鍵を開けてくれたんですが、良かったんでしょうか。

この家には今後住む事は無くて、すでに電気も水道も止めてるんですが

やっぱり鍵は必要だったのかな。


家の中で裸になり、タオルで全身の汗を拭い、着替えました。

水の様な汗でサラサラしてます。

岩盤浴の後の汗みたいです。


温泉に入ると疲れがひどくなりそうなので、そのまま母の元へ。

生け垣の枝を切ってきたよと、写真を見せると、


誰の家ね？


もう自分の家も忘れていました。