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浜辺の修道院へ

バスの車窓から地平線の向うに、もうそいつは姿を現していました。
僕的には突然現れるのが好きなんだけど。

手前に小さな村があり、そこから先の、何もない地平線から潟っぽい砂浜が見え、
砂浜にポツンと置き忘れた三角形のオブジェの様な岩山に
不自然にその島はありました。

まるで「ハウルの動く城」です。


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異様な美しさです。
圧巻とはこういうものなんだと実感。

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ここ、モンサンミッシェルは、1979年に世界遺産に登録されました。


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修道院と言うより要塞です。もちろん要塞の時代もあったようです。


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たぶん要塞時代の、厚い鉄と木製のドアを鎖で引き上げる石門を通って入ります。


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まず入って驚くのは外観から想像できない街の存在です。


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現在も修道士や修道女が住む巡礼地のイメージでしたが
細い石畳の道沿いに沢山のお店やレストランが並んでいます。


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ほんの十数年前は、日本の旅行代理店には、1枚のパンフレットも存在しなかった
との事ですが、突然有名になり毎日、日本から女性が大勢押しかけているとの事です。


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微妙にイメージが崩れましたが、祭の屋台好きの僕には嬉しい事でした。


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修道院の内部の石壁や石柱は、かなり傷んでいる箇所があります。
石積で壁から天井を支えていますが、もともと頑丈な岩を使っていないようです。


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屋根には不気味なオオカミのような獣達が四方を見張ってます。


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かつては、沖合18キロから馬の駆け足の速さで波がおしよせ
多くの巡礼者が波にのまれ亡くなったそうです。


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どう考えても不思議な場所に建ってます。
神のお告げだそうです。


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別のバスグループの若い日本女性の一人と昼食が同席になりました。
他の国から回って来たそうですが、ここに来ると丸一日がつぶれます。
ここで時間を使うかよその町を観光するか迷ったそうです。

初めてのフランス旅行で1日か2日しか滞在できない時に、ここを選ぶかは
確かに悩むところです。

パリからのバスツアーで往復8時間掛かります。

でもやはり、来るべきでしょう。

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売店も混雑していました。
売店の端に置かれていた石像です。


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現在はこの道路のせいで潮が流れず、砂が堆積しています。

この道路と駐車場を取り壊し、橋を造り、潮流によって堆積した砂を取り除き、
元の状態に戻す計画が進められています。


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でも世界遺産として残すのなら、一旦、観光客を閉め出して
内部の石の補修を行うべきではないでしょうか。


ここではアサリが獲れないのか、気になりつつパリに戻りました。



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Author:ボエム
灰色の鶴の舞立つ漁村生まれ。
終の棲家探しへ。

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