これもスルーしてください。
今朝も目覚めが悪い。
気になる。
静かに寝室を出て、作業室に入ります。
段取りをノートに取りながら、もう一回作ろう。

もう一回、最初から作ります。
シミや傷の少ない処をさがして、カットします。

型紙に菱目を打ち込んで、針目を数えて
コイン入れと、カード入れの結合部を
感覚ではなく、針目で決めていきます。

いかに早く、正確に作れるか。
これからこれを、何十本も作っていく前提で
ノートに段取りを記入していきます。
先ず、型紙で切り抜いたら、コバを紙ヤスリで丸く削り
曲げる部分の床面を漉きます。

両面テープを貼る銀面を、紙ヤスリで荒らします。

曲げる部分とステッチ部分を漉きます。
出来るだけ薄くするためですが、この革はすでに薄い為に
あまり必要ではありませんでした。
厚みによって型紙のサイズを微妙に変えてたけど
もう今後は厚み1,2ミリの革だけしか使わない。

コバは徹底的に磨き上げます。
指がツルツルと、気持ちよく滑るまでです。

コバが済んだら、床面です。

乾いた後で濃淡が出来ないように、一気に塗り、ガラス板で固めます。

本体にバネホック用の穴を、15号のハトメ抜きで開けます。


カード入れと重ねて穴の位置を決め、10号のハトメ抜きで穴を開けます。

左が鉄の金メッキで、右が真鍮です。
後の事を考えると、金メッキは汗等ではげてしまいますが
真鍮はいつまでも割とキレイです。
値段も、真鍮は金メッキの4倍の値段です。
問題は、真鍮は柔らかいので、ホック打ちで取り付ける時に
ホックが傷ついたり、歪んだりする事です。
一度取り付けると、サイズが大なので、僕のクイキリが使えません。
つまり、革を無傷のままでホックを外す事が難しいという事です。

悩んだ末に、鉄の金メッキを使う事にしました。
叩き台に同じ革の端革を敷いて、傷つかないように慎重に叩きます。

彼から電話です。
「今、何してんの?」
君の財布作ってんねん。
「へっ?」
一回作ったんだけど、暗中模索状態で作ったんで、納得出来んとたい。
でも、君の財布作りを先にやったおかげで、
君の奥さんのは上手くいったから
あらためて君のは作り直してるとこたい。

長くなったので、続きは明日にします。
明日もスルーしてください。
雨が続きますね。
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