一夢庵風流窯にて。
山と谷と川の風景しかありません。

川を渡って直ぐの、小さな集落かな?

彼に電話したら、全然違いました。
えーっ、もっと山に入って行くの?

道を間違ったかなと思った頃、彼から電話です。
「今、僕の家の前を通り過ぎましたよ。」
やっと、上の道路で手を振る彼を見つけました。

彼はツユクサの青い花をちぎり捨て、葉を口に入れました。
「サラダでも、煮ても焼いても美味しいですよ。」
マジすか。
一応帰ってから調べてみたら、確かにいっぱいレシピがネットにありました。
でも仙人に見えますけど。

あれ、竹林なの?
葉っぱが無いじゃん。
「みんな鹿に食べられるんですよ。」
鹿美味しいよね。
「美味しいですよね。この辺には普通にウロウロしてますよ。」
今度捕まえて食べようよ。

彼の終の住み家です。
この場所が気に入って求めたそうです。
家屋はタダだったそうです。
羨ましいねぇ。
僕もこんな山買って、鶏放し飼いにして暮らしたいね。

粘土が入った桶が庭に置かれてます。
乾かないように水を張ってるの?
「違います、乾かしてるんです」
へぇーっ。

あちこちに彼の作品が置かれてる。



これも炉ですか?

本物の蟹が入ってた。
モデルらしい。

作業机の上には、小さなティラノが。

部屋の中も見せて。

凄い数だね。

足元にはメチャクチャ懐かしい作品が。
最初に上村君と会った、天草の時の作品だ。



悟空をいっぱい作ってたよね。

湯飲みに金魚がしがみついてる。

これは沖縄にいたときに作ったヤツですか?

素晴らしい。


壷にドラゴンだ。
持ってる。

犬と違って、猫はリアルに作ると恐いね。

僕の奥さんが好きな、上村君の抹茶茶碗です。

良い味出してます。

上村君の娘さんです。
基本、芸術家です。

庭に窯が入ってる建物があります。
窯を置いて、家で囲ったのか、
先に家を建てて、窯を入れたのか、
殆ど同時だったらしいのですが大変だったそうです。

チャンとした陶芸家だったんだ。

ねぇ、そろそろ始めようよと言ったら
へっ?何をですかと言われた。
作ろうよ。
あっ!七輪焼きですね。

使用済みの竹箸で、七輪に火を入れます。

書き忘れましたが、今日は暑いです。

でも、七輪の火の熱のおかげで逆に全然感じない。
さて、これから始まる段取りを覚えなきゃ。
いつか僕もやるかも知れないんだから。

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