一夢庵風流窯にて。 3
包んでいたアルミを外します。
本焼き開始です。

上に、更に炭を加えます。

フイゴで風を送り込みます。

一気に炎が噴き上がります。

粘土が1400°の炎で変わっていきます。

熱が落ちないように、風を送り続けます。

マグマの中を覗き込んでる世界に入りました。

何だろ、目が離せない。

炎に魅入られています。

取り出しました。
プチプチと静かな音がします。

次の蕎麦ちょこと、カップを本焼きの七輪に移しました。

オレンジ色の中で、小さな白く光るモノが見えます。
砂粒かな?

美しく変化したオレンジ色の粘土の固まりに
地球創世記の光景がチラリと浮かびます。

真っ赤な炭を中に入れて、内側の温度を上げます。





美しい。
若しかして、46億年前の冷めていく地球の姿に似ているのかも。

美しいです。
この色のままってムリなんだろうけど、
これが見れただけでも、良かったです。

これは底の部分が破裂して消失していますが
容器としては問題無いみたいです。

このチカチカ光る白い粒は何ですか?



ヒビが入った部分を見つけて、炭を押しつけます。
「ビードロでくっつくんですよ。」

ビードロって、ガラスの事?
それって、何処に入ってたの?

粘土?
砂?


七輪も炭もその他の道具も全部、揃える事は出来そうだけど
先ず、安全に作業が出来るかが気に掛かる。
庭の片隅に、千度を超えるモノを置く不安が先に立つ。

炭の灰と、粘土との科学反応で、緑色のビードロに被われてくる
これが釉薬の原点なのか。

科学反応という事は、粘土の成分によっても変わるだろうし、
炭の代わりに、竹や藁やその他の植物の枯れ草によっても
変化が違ってくるという事ですか。

チンチンチンと音がします。

レザークラフト用の球はこんな風になりました。
面白い肌で使えそうです。

球が幾つかくっついてしまいました。
面白いのでオブジェとして使います。

10時にやって来て、もう3時です。
あっという間の5時間でした。
新しい知識にウキウキしながら帰ります。
収穫がデカかった。
又来ます。
周りはもう、秋だ。

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