シャンプー買いに。
玄関を開けると目に飛び込んできます。

やっぱり、春はチューリップだ。

同じ春色の桃が、顔を出し始めました。
これから鮮やかな庭に変っていきます。

グミの花です。
そろそろ今年ぐらいに、実を付けてくれそうな予感があります。

昨日の「だんだん市場」の生け垣がシャリンバイで、
真っ白な花が満開だったのを見て、うちのは大丈夫だろうかと
不安になったのですが、今朝花が開いているのを発見しました。

安心しました。
我が家のシャリンバイももうすぐ、真っ白く被われるはずです。

他の桃の木も、真っ赤なサンゴのような蕾を見せ始めました。

昨日、電気も水も止めた実家に入り、アルバムだけ持ってきました。
昔の糊付けの写真を、マイナスのネジ回しで慎重に剥がし、
ボロボロのアルバムの台紙は今朝の燃えるゴミに出しました。
姉の小学校や中学時代のクラスの集合写真は、
兄のなのか、姉のなのか分りません。
小さい時の顔を忘れてしまいましたし、昔の写真は異常に小さい。
母や父の10代の時の写真に至っては、前後の顔で判断するしか無い。

背景の様子を見ながら、今更ながら
僕は、父と母の人生を何も知らなかった事に気がつきました。

家族と外出しないで留守番役の為、写真の少ない父の
写真の大半は戦時中の写真です。

この写真の裏に22歳と書いてあります。
父の青春はこんな世界だったんですね。

検閲済みです。
驚いたねぇ。
外に出るのは全部検閲するのか。
写真の整理だけで、お昼になってしまいました。
出発します。

母は起きていました。
僕を見て「良かったぁ」と声をあげました。
事情が分っていないだろうと思い、ここは病院だよと説明して
病名を伝え、治る事も伝えました。
風呂桶やボディシャンプー、ヘアシャンプー、タオル類を買いに行き、
病院に戻った時には、虚ろに眠っていました。

帰るねと声を掛けたけど、反応がありません。
ちょっと心配なまま帰ります。
多分、今日僕が来た事も覚えていないと思うけど。

帰宅すると、奥さんが姉に芋やサラダ玉葱と一緒に
僕が朝から仕分けした、姉の幼い時からの写真を
同封して送ってくれていました。
次に行く時には、大きな袋を持って行って
食器を廃棄するために、全部集めてこようと思います。
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