蜩にて。
やっと着きました。

信じられないくらい辺鄙な場所にあります。
本通りも鬱蒼とした森の道だけど、看板があって脇道に入ってからも
道を間違えたかなと思うほど長くて細い道でした。
離合出来ないし、バックも出来ない。
行くしか無い、あきらめの道です。
とにかく、着いて良かった。

入店した景色がこれです。
陶器とテーブルが混在して、一瞬どうして良いのか分りません。

正面に、二階に上がる階段があります。
二階も展示場だったみたいです。
帰宅してパンフを見て知りました。残念。

階段の途中に、二頭の牛のお尻です。
御船の洋画家の、田中憲一さんの絵です。
蜩窯の渡辺ヒデカズさんが、地震で壊れた作品を支援して
筑波大学で保存作業をやってましたね。

どうして良いのか分らないので、奥に入るとメニューが置いてありました。
メニューを手にとって見てると、更に奥から女性が現われ気付いてくれました。
4種類のチーズのピザを注文。
作品を見ながら食事したいので、この席にします。

ピザが運ばれて来るまで、作品を見て回ります。

直ぐ近くで食事されてたご夫婦の奥さんから話しかけられました。
「どの道を通ってきました?」
その質問で、何が言いたいのか直ぐに理解出来ました。
如何に不安で心配で恐怖の道路だったかで盛り上がりました。
店に無事に着くまでの話で、初対面の人と盛り上がるなんて、なかなかの店です。

今、食事されてるお客さんは3組で7人です。
なんでわざわざこんな山の中に、こんなに来るんだろ?

その後、小さい子供連れの4人家族がやって来て、
食事の後に、皆でロクロを回して陶芸教室を受けるみたいです。
お婆ちゃんとお孫さんらしき家族もやって来ました。
お客さん多いなぁ。

やって来ました。
4種チーズのクワトロフォルマッジです。

蜂蜜を垂らして頂きます。
僕の好きな薄いピザです。

味を確認して、女性スタッフにテイクアウト出来るか尋ねました。

ピザメニューをもらって、奥さん用に注文しました。

あんな酷い道でも、車のお腹を段差で打ちながらでも、来て良かったです。
モノクロトーンが似合う、落ち着いたシックなお店です。
この店はミシュランガイドに掲載されてます。

実はこの辺の道は、庭みたいなモンです。
御船の町から上がって、ケニーロードを抜けて高森に行く道です。
ナビに従ってやって来たら、御船の町を通り越えて、山に入り
しかも、いつも左折して吉無田高原に出る処を直進させ、
森の細い山道をクネクネと走らせ、お水取りの場所にたどり着かせたのです。
つまり、とてつもなく遠回りをさせられました。
帰りはとっとと帰ります。

これ買いました。
この実は何の実か知らないけど、お店の庭で拾ったものです。

奥さんへのお土産です。
マルゲリータに、ピザに煩い奥さんが美味しいと言ってます。

郵便受けに秋が入っていました。
体感的に納得出来ないけど、秋がやって来ました。

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