GW帰省

父の眠る納骨堂へ母を連れて行きます。
認知症の進んでいる母ですが、前より、はつらつとしています。
４月から始めたディサービスのおかげでしょうか。



母の住む村は静かな漁村です。
５月の爽やかな風に鯉のぼりの群れが泳いでいます。



この前、僕の自宅に訪れたお客さんが、ヘチマを食べるなんて聞いたことが無いと言いましたが
ここでは食べる為のヘチマの苗が売られています。
僕は何十年熊本に住んでも、やはり鹿児島県民だと気づかされます。



幼い頃に母のアク巻き作りを手伝わされていました。

カマドの灰を高く山の様に積み上げ、頂上からお湯を少しづつ入れ、布巾の下に灰汁を集め、
もち米に浸けて竹の皮で包み、蒸しあげました。
きな粉に包んで頂きます。

ひとつ買おうかと思いましたが、明日から旅行に出かけるのを思い出し、止めました。

田舎に帰ってくると、やはり僕はこの村の人間だと感じます。
この風の匂いは、幼いころからの懐かしい風です。



自宅に帰る途中で、大きな石垣の入り口に営業中の旗を見つけました。
登って行くと、大きな新築の建物がありました。

出水酒造と書いてあります。聞いたことがありませんが、
有田の陶器市で見た事を思い出しました。

カウンターの女性に有田でやってましたよねと尋ねると、いいえと答えられました。
深川製磁の前で宣伝してませんでした？と改めて尋ねると、
ああ、そうですそうです、やってます。深川製磁ですと笑って答えられました。



試飲を勧められました。
黒鶴は深く、鶴の里は甘く、舞姫は香りが高い。



黒鶴と舞姫を購入しました。

新工場落成祝という事で、非売品の焼酎を３本無料で頂きました。
これはザ・芋焼酎という感じの出来の良いヤツでした。



フレンチの鉄人シェフの坂井さんが宣伝タレントみたいです。

坂井さんはこの近くのビックリするような何もない、山と川と竹林しかない村の出身です。
失礼ですが、ホントに貧しい山村です。
貧しいのは村だけではなく、坂井さんちもそうでした。
料理人になれば料理にありつけると思ったそうです。



フランスで修業したことの無いフレンチシェフですが、この村の誇りです。

ところで、我が家のGWは明日から開始です。